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住宅の必要な要素は、マズローの欲求段階説でいうとどこになるのか?

もうすぐ4月ですが、朝晩はまだまだ寒い日が続きます。
身体の調子を崩さないよう、気を付けたいですね。

さて、去る3月2日に、私が所属するパッシブハウスジャパンの8周年記念大会がありました。

東京で行われますが、毎回貴重な講演や、エコハウスアワードもあり、行くたびに新しい知見が得られる貴重な機会ですので、頑張って毎回参加しています。

今回は、各地で活動する工務店さんが「工務店の実例と実績」というタイトルで3社が発表されました。
その中で、興味深かった内容として、大丸工業の佐藤さんの話の中にあった「マズローの要求段階説」を紹介します。


■「マズローの要求段階説」

20180320マズローの欲求段階説


もしかしたら、別の分野でこの図を見たことがあるかもしれません。
それほど有名な説です。
※各段階を詳しく紹介したいのですが、説明が長くなりますので、最下段落に掲載しました。

簡単に説明しますと…
人が行動を起こすときには、その動機の背景に「欲求」があります。欲求とは何かを望んだり求めたりすることですが、アメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズローは、欲求には階層があることを提唱しました。それが「マズローの欲求5段階説」です。理論というと少し難しく感じますが、具体例などを用いてわかりやすく解説します。

○第一階層の「生理的欲求」は、生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、飲みたい、寝たいなど)。この欲求がある程度満たされると次の階層「安全欲求」を求めるようになります。

○第二階層の「安全欲求」には、危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求が含まれます。

○この「安全欲求」が満たされると、次の階層である「社会的欲求(帰属欲求)」(集団に属したり、仲間が欲しくなったり)を求めるようにます。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなると言われます。

ここまでの欲求は、外的に満たされたいという思いから出てくる欲求(低次の欲求)で、これ以降は内的な心を満たしたいという欲求(高次の欲求)に変わります。

○「社会的欲求」の次に芽生える欲求は、第四階層である「尊厳欲求(承認欲求)」(他者から認められたい、尊敬されたい)です。

○そして、その「尊厳欲求」が満たされると、最後に「自己実現欲求」(自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど)が生まれます。



■住宅にこの欲求段階を当てはめると・・・

さて、この説に、私たちが住まい(住宅)に求めるものを対比させてみると、

・耐震性
・耐久性
・省エネ性

というものは、身の安全、家族の安全、という観点から、
また、30年後も資産価値のある住宅として維持できるという観点から、財産の維持も考えられます。

そうすると、

「第2段階の安全の欲求」

というベースに近いものだとわかります。

つまり家を持つ、建てると言うことは、自己実現の要素もありますが、まずマズローの要求段階で言うと、第1段階第2段階をきちんと満たさないと自己実現は出来ないのではと思います。

■こんな暮らしをしたい!の前に考えること

こんな暮らしがしたいという欲求の前には、
耐震性、耐久性、省エネ性がきちんと確立していることが前提になります。

住宅を新築あるいは改修する際には、耐震改修と断熱改修はセットとして取り組む必要があるし、
20年後に住宅を資産として残すには、HEAT-20のG2クラスの省エネ性能を持たないといけないと考えます。

体の中に入れる食事と同じくらい、人生の7割以上も過ごすことになる建物(住宅)についても、気にしていただき、
私としては、その安全を確保していけるよう設計活動をしていきたいと思っています。

家づくりとは、どういうことか改めて考えさせられる記念大会でした。

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●山本和代HP(くらしお設計室/一級建築士事務所 街角企画株式会社)
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マズローの欲求段階説
20180320マズローの欲求段階説

○第1段目 生理の欲求 (Physiological needs)
生命を維持するための本能的な欲求で、食事・睡眠・排泄など。極端なまでに生活のあらゆるものを失った人間は、生理的欲求が他のどの欲求よりも最も主要な動機付けとなる。一般的な動物がこのレベルを超えることはほとんどない。しかし、人間にとってこの欲求しか見られないほどの状況は一般的ではないため、通常の健康な人間は即座に次のレベルである安全の欲求が出現する。

○第2段目 安全の欲求 (Safety needs)
安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、事故の防止、保障の強固さなど、予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求。病気や不慮の事故などに対するセーフティ・ネットなども、これを満たす要因に含まれる。
この欲求が単純な形ではっきり見られるのは、脅威や危険に対する反応をまったく抑制しない幼児である。一般的に健康な大人はこの反応を抑制することを教えられている上に、文化的で幸運な者はこの欲求に関して満足を得ている場合が多いので、真の意味で一般的な大人がこの安全欲求を実際の動機付けとして行動するということはあまりない。

○第3段目:社会欲求と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
生理的欲求と安全欲求が十分に満たされると、この欲求が現れる。
自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割があるという感覚。情緒的な人間関係についてや、他者に受け入れられている、どこかに所属しているという感覚。愛を求め、今や孤独・追放・拒否・無縁状態であることの痛恨をひどく感じるようになる。
不適応や重度の病理、孤独感や社会的不安、鬱状態になる原因の最たるものである。

○第4段目 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。尊重のレベルには二つある。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。

○第5段目 自己実現の欲求 (Self-actualization)
以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。

(ウィキペディアより)




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山本和代

Author:山本和代
快適で健康、家族が幸せになる住まいづくりをする女性建築士・くらしお設計室<一級建築士事務所 街角企画株式会社>のブログ【大阪・神戸・京都(京阪神)】
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