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基調講演①「自然のしくみと建築環境づくり~身の丈にあう技術を改めて考える~」



PHJ(パッシブハウスジャパン)総会の午前中は、
映画「日本と原発」の上映でした。


お昼休憩を挟んで、午後から
基調講演①東京都市大学の宿谷昌則氏から。
タイトルは
「自然のしくみと建築環境づくり~身の丈にあう技術を改めて考える~」
です。


宿谷先生の講義には、「エクセルギー」を言う言葉が必ず出てきます。


エクセルギー (英: exergy) とは、
『系が外界とのみ熱・仕事を交換しながら、 外界と平衡するまで状態変化するとき、
系から理論上取り出せる最大の仕事量』 のことである。
availability、available energy、有効エネルギー などとよばれることもある。
熱力学第二法則によると、 熱を仕事に変換するには常に
カルノー効率による制約が伴うので、 熱に関連したエネルギーを扱うときには、
そのうちの有効に仕事に変換できる部分とできない部分とを
区別して扱うことが必要である。(Wikipediaより)



つまり、一般に使われる「エネルギー」は専門学的には
「エクセルギー」と呼ばれることが多く、
つまり、地球上の問題であるエネルギー問題は
「エクセルギー問題」と言い換えられます。
「エネルギー保存の法則」もそうです。

太陽と人体の単位発熱量

上は、宿谷さんがいつも使われるスライドで、私が大好きな質問。
太陽が発する単位発熱量と、人体が発する単位発熱量はどちらが大きいか?
という質問。



そういった前置きを説明されたあと、次は人間の体について話されました。

なぜなら、「建築は、人間の第3の皮膚」と呼ばれるからで、
建築環境を知るなら、体のしくみを知っておく必要があるのです。


冬の室内環境と人体エクセルギー消費速さのグラフでは、
冬で一番快適だと感じられる周壁平均温度(室内温度ではなく、
壁や床の温度)は、22~23度とわかりました。

これは何を意味するのかというと、人体エネルギー消費速さとは、
「熱的ストレス」のことなので、低いほどよい。
グラフではその一番低い部分が、22~23度になっています。

つまり、床暖房をしたときの床の温度や、室内を暖房機で暖めたときの
壁の温度がこの温度になるような室内環境の設計を行えばよいということです。

『「不快でない適切な」建築環境そして都市環境の創出を。』と締めくくられました。


(基調講演②は次に続きます~)


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山本和代

Author:山本和代
快適で健康、家族が幸せになる住まいづくりをする女性建築士・くらしお設計室<一級建築士事務所 街角企画株式会社>のブログ【大阪・神戸・京都(京阪神)】
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